

こんな悩みを持っている親や学校の先生は多いかもしれません。
ですが、
結論:大人である親や教師は子どもをほめてもいけないですし、叱ってもいけません。
これを聞いただけでは、


こんなことを思う大人も多いでしょう。
私も本書を読む前ではそう思っていました。
今回紹介する本は「幸せになる勇気」という本です。
「幸せになる勇気」は「嫌われる勇気」の続編であり、合計で600万部の売り上げをあげている大ベストセラーです。
Amazonのレビューも1,500近いレビューが集まっており評価も4.5を獲得しています。
インフルエンサーのマコなり社長も人生が一変するおすすめ本で一位として本書を紹介しています。
私自身「幸せになる勇気」を子どもが生まれる前に読めて本当によかったと感じています。
私がそう思えた理由を「子どもをほめる、叱る」の観点からご紹介します。
現在子どもをお持ちである家庭やこれからの家庭でもタメになることが書いてありますのでおすすめです。
ではいきましょう。
叱ることについて
それがそもそも悪いことだと知らなかった可能性がある
例えば、幼稚園児が病院で騒いでいます。
この場合、幼稚園児は悪いことをしているという認識はあるでしょうか?
おそらくそんな認識はないでしょう。
あなた自身も知らないことで怒られたら「いや、聞いてないよ」と思うでしょう。
子どもも単に知らないだけなのかもしれません。
大人が常識的に知っていることは子どもが必ずしも知っているとは限りません。
子どもが問題行動を起こす理由5つ

上記の通りです。
それではそもそも子どもはなぜ問題行動を起こすのか?
そこを知れればなぜ怒ってはいけないのかがわかります。
まずは子どもの問題行動には心理状態に5つの段階があることを知りましょう。
後になるほど悪くなっていきます。
第一段階 「賞賛の要求」
簡単に言うと、「ほめられたい!」ということです。

これは裏を返せば「ほめられればなんでもいい」ということになります。
子どもの全ての行動のきっかけが「ほめてもらうこと」になるのです。
テストで100点取ったらほめてもらえる、学校に毎日行ったらほめてもらえる、スポーツで活躍したらほめてもらえる
「ほめてもらうからやる」という行動になりますね。
ではもし、ほめてもらえなかったら?
子どもは不満を持って、怒るでしょう。
これが深刻化して、問題行動につながっている場合が第一段階です。
対処法としては、そんな「いい子」にならないでも子どもには価値があると教えていくことです。
いいことをした時だけでなく、日常の小さな行動について目を向けていくことが大切です。
第二段階 「注目喚起」
これは前の段階で「いい子」になれなかった子どもが「いい子になれないなら自分の居場所がない」と思うようになり
自分の居場所を確保するために、「悪い子」になろうという段階です。
悪い子になって目立てば自分の居場所が確保された!と思うようになるのです。
いたずらをするが一番に思い浮かぶかもしれませんが、学力の著しい低下、忘れ物を繰り返す、泣くなどの行動も注目を得て自分の居場所を確保しようとする行動です。
大人に叱られたとしても叱られることで存在を認めてもらえたと思うようになります。
第三段階 「権力争い」
ここになると「力」で自分の存在を証明しようとします。
暴れる(暴力)、万引き、喫煙、大人の言うことを全く聞かないなどです。
ここで大人は叱ってはいけません。
叱ったら余計に反抗を強めるだけです。
大人の言うことを聞かないことが「力」を証明することなので、叱ったら余計に言うことを聞かなくなるでしょう。
方法はそっとするしかありません。
叱るだけではなく、腹立たしい顔をすることもしてはいけません。
第四段階 「復讐」
第三段階までの子どもは正面から反抗してきます。
しかしこの段階にまできた子どもは正面からは反抗してきません。
相手が嫌がることを繰り返します。
「愛されないのなら、憎んで欲しい」という心理状態です。
憎みで繋がろうとしてきます。
暴言暴力はエスカレートし、非行グループに所属したり、リストカット、引きこもり、ストーカー、グロテスクな趣味を持つなどです。
親はひどく心配したり、胸を引き裂かれるような思いをするでしょう。
子どもの目的はそれなのです。
あなたのせいでこうなりました。と訴えかけているのです。
ここまできたら、親の手ではどうにもなりません。
専門家を頼りましょう。
第五段階 「無能の証明」
この段階まで子どもは自分の存在価値を証明しようとしてきました。
でも全然うまくいきません。
愛されもしないし、憎まれもしないそうなると最終的にはこれ以上何も私に構わないで欲しいと願うのです。
人生に失望して、なんのやる気も起きなくなるし、何にもできないことを証明します。
ここまでくると専門家でもかなりきついものがあります。
なぜなら、専門家をあっても私に構わないで欲しいの一点張りだからです。
第一から第五まで共通していることは共同体の中に特別な地位を確保したいと考えていることです。
なのでそんな特別な状態じゃなくてもあなたは価値があるのだと第三段階前までで気づかせてあげないといけないのです。
これが親の重要な役目です。
つまり、叱られることで目立とうとする子もいるだから怒っても意味がないのです。
大人が怒ると子どもはどう感じるか?
子どもは大人が怒っているのを見ると
「この人は未熟な人間なのだ」と無意識のうちに感じます。
未熟な人間を尊敬しようと思いますか?
叱ってくる人間が自分を尊敬してくれていると思いますか?
叱る行為というのは人と人を引き離す感情であると本書では書かれています。
親は子どもが自立するのを妨害している
私たちは大人は子どもが自立することを妨害してしまっていると言います。

ここでのいう自立は自分で稼いで生きて行くことではありません。
精神的な自立を言います。
私たち大人は「他の人の指示」通りに生きていたほうが楽ということを知っています。
確かに会社に決められた通りに出社して、上司から言われたことを単にやっている方が楽ですよね。
失敗したら上司が責任を取ってくれますね。
なので大人は無意識のうちにこの状態は楽だ、自立なんて危ないよと伝えているのです。
具体的には、過度に子どもの問題に関わる、過保護になるなどと行った行為です。
こうすることで、子どもは自分では何も決められなくなります。
なぜこういう行動を親はとってしまうのでしょうか?
理由は、子どもが自立してしまったら親たちは置いていかれてしまうからです。
今縦の関係を築いているのに自立されたら上下が逆転してしまう!と感じてしまうのです。
今後大人が取るべき具体的な行動
- 自分の人生や日々のあらゆることは自分で決めていいんだよと伝える
- それを判断する必要な知識や経験は援助するけれど、強制はしてはならない
- 子どもの判断を尊重する
- 日々の何気ない行動や仕草にも気を配って話しかける
ほめるについて
アドラー心理学では、子どもをほめるということを否定する
アドラー心理学では、子どもをほめるということを否定しています。
- 親が子どもほめてあげなかったら誰がほめてあげるんだ!?
- ほめてあげて子どもがやる気上がって、その分野好きになってくれたらいいじゃん!
私はこう思っていました。
なぜアドラー心理学は「ほめること」を否定するのでしょうか?
それは競争を生むからです。
例えば、ある4人家族がいました。
構成は父、母、姉、弟の4人家族です。
父はとても厳しく、子どもだちを勉強にも、運動にも指導しています。
家族内でもルールを厳しく決められており、ゲーム時間、遊ぶ時間、勉強する時間などがきっちり決められています。
そのルールが破られれば、叱られます。守られれば、ほめられます。
子どもたちは父にほめてもらおう!と必死になります。
ですがこの段階で、姉と弟には「競争」が生まれます。
いかに自分が多くほめられるか。
先にほめられれば勝ち。このような価値観が生まれます。
こうなると姉と弟は敵同士になります。
こういった感情は家族間をも飛び越え、「同級生は全て敵」、「みんなは自分を陥れようとしているから油断はできない」と思うようになります。
そうなると、他人の手柄を横取りしたり、人の喜びを素直に喜べないというようになります。
ほめられることでしか幸せを実感できなくなります。
誰かがいてこそのほめられるなので他人に依存して生きることになります。
だからほめることをやめるべきといっています。
幸せになる勇気は無料で読むことができる
幸せになる勇気はベストセラーであり、Amazonでの評価も高く、とてもオススメの本です。
Amazonオーディブルでは1冊無料で読むことができます。
Amazonオーディブルは本を聞くことのできるサービスです。
本書は全て対話形式で書かれているので、音声で聞くことでかなり聞きやすかったです。
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