今回は内田和成さんが書かれた著書「仮説思考」の書評記事を書いていきます。
本書の結論は「仮説思考」を身につけようです。
どんな人でも仮説思考を身につけておくべきだと思いました。
なぜなら仮説思考は「これからを生きるため」に必須のスキルだからです。
仮説思考を身につけるとこれらのメリットがあります。
- 仕事、プライベートの問題が解決します。
- 判断力と先を読む力か付きます。
- 仕事の効率が上がります。
この記事を読めば、仮説思考を身につけるメリット、方法、これからの未来にどう生きるのか?
がわかります。
マナブさんもおすすめしていますね。
https://twitter.com/manabubannai/status/1410442354083778568?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1410442354083778568%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fpublish.twitter.com%2F%3Fquery%3Dhttps3A2F2Ftwitter.com2Fmanabubannai2Fstatus2F1410442354083778568widget%3DTweet
仮説思考とは何か?
仮説思考とは、結論を立ててから考えることです。

まず間違っててもいいのでその問題の結論を立てましょう。
そこからその結論が本当かどうか確かめるために情報を集めます。
これが仮説思考です。
一方、まず情報を集めてから結論を出す思考を網羅思考と呼びます。
仮説思考のメリット【身につけると何がいいの?】
- 仕事のスピードが上がる
- 判断力と先を読む力がつく
仮説思考を身につけると仕事やプライベートにおいて上記のメリットが受けられます。

仮説思考を使って問題を解決する流れをみればわかりやすいと思います。
仮説思考を使って問題を解決する流れ
どういうメカニズムで問題を解決していくのか見ていきましょう。
問題
あなたは自動車販売の営業です。
上司から売り上げを上げて欲しいという指示を受けました。
これを仮説思考で考えます。
仮説を立てる
まず結論を考えます。
結論は色々考えられますよね。
- もっとセールス態度や言葉遣いを丁寧にすると買ってもらえる確率が上がる
- 顧客の家の子どもが大学を卒業したり、結婚すると車を買う可能性が高い
- 訪問回数を増やして、接触機会を多く持って信頼関係を築けば売り上げは上がる。
でも最初に1つに絞り込みます。
「顧客の家の子どもが大学を卒業したり、結婚すると車を買う可能性が高い」
を結論(仮説)を立てました。
仮説が本当かどうか確かめるための情報収集を行う
仮説:「顧客の家の子どもが大学を卒業したり、結婚すると車を買う可能性が高い」
これを検証するために、実際にお客さまの子どもの状況を雑談などから引き出し
「大学を卒業する」、「結婚する」と聞きつければセールスしに行きます。
そうすればこの仮説によるデータは取れそうですね。
10回程度行ってデータをつけてみれば、この仮説は本当かどうかがわかります。
違っていればもう一回仮説を立てる
仮説が全く違っていれば、検証しても自分の欲しいデータ通りにならないはずです。
例でいうと大学を卒業したり、結婚したりする子どもにセールスに行っても全く売れないかもしれません。
そうなれば、「なぜだろう」と考えた上でもう一度仮説を立てます。
若い人は価格の面で新車は欲しがっていないかもしれません。
下のサイクルをぐるぐる回していきます。
これが仮説思考で問題を解決する手順です。
これで問題を解決していくことを何年も続けていくと
一番最初の仮説で本質的な問題に気づけるようになる (仮説の精度が上がる)
→つまり、仕事のスピードが上がる
仮説を立てるということは自分の中で一旦決断を下すということになります。
その決断を検証して、結果を確かめることで徐々に自分の決断に自信が持てるようになります。
→つまり判断力が上がるということです。
最初に結論を出すことはとても難しいことです。なぜなら圧倒的に情報がないからです。
でもそんな中で結論を出す習慣が身についていると、情報がない中でも問題の原因を探り、解決策を見つけ出す力がつきます。
そうなると、情報がなくてもある程度予測を立てて行動することができるようになります。
→つまり、先を読む力がつきます。
網羅思考のが早く、確実に答え出せそうと感じるあなたへ
ここまで聞くとまず情報を集める「網羅思考」のが早くて確実に問題を解決できそうって思いませんか?
では例えば、あなたが砂漠を歩いていて途中で家の鍵を落としたことに気づきました。
砂漠の端から端まで全部探しますか?
それとも、無くしたと思われる場所をとりあえず結論付けて、まずそこを探しに行きますか?
絶対に後者ですよね?
つまり、どうしていいかわからないような時は
まず「仮説」という目標を立ててそこに向かっていくのが良いのです。
仮説思考を身につける方法
たくさん仮説思考を経験するしかありません。
具体的にどうやって日々の行動に落とし込めばいいのでしょう?
具体的な行動方法
だから何?って常に考える
AIが将棋のプロに勝ったというニュースが目に入りました。
ここで「へえ〜」で終わりではダメで、「だから何?」と考えます。
そう考えると
- だから、AIが人間の知能を追い抜くのはもうすぐそこまできているだろう
- だから、AIが人間の仕事を代わりにやってくれる未来はそう遠くはない
- だから、AIができないような仕事は何か調べて、今のうちから勉強をしよう。
このように仮説思考力は磨かれていきます。
なんで?って5回繰り返す
なんで?って常に考えると、仮説を立てやすいです。
「なんでプロ野球は流行らないのか?」
→プロ野球はつまらないから
「なんでプロ野球はつまらないのか?」
→スターがいないから
「なんでスターがいないのか?」
→若い有望な選手がプロ野球に入ってこないから
「なんで若い有望な選手がプロ野球に入ってこないのか」
→サッカーなどが人気があるから
なぜサッカーの人気があるのか?
→ワールドカップがあるから、世界中のクラブで活躍できる可能性があるから
5回繰り返すと最初に思っていた景色とは全く違う景色が見えてきます。
「プロ野球を流行らせるには、もっと世界に目を向けて世界とのチームとの交流をするべきである」
こんな仮説も立てることもできます。
仮説思考をするときに大切なこと
なるべく原因まで踏み込んで仮説を立てる
ダメな仮説→なぜそうなのかがわかっていない
- 営業マンの効率が悪い
- できない営業マンが多い
良い仮説→原因まで考えることができている
- 営業マンがデスクワークに忙しく、取引先に営業をかける時間がない
- 情報交換不足でできる営業マンのノウハウが社内で共有されていない

間違いはOK!
仮説が間違っていることは気にしないでOKです。
てか、最初は大体間違ってます。
大切なことは「仮説を立てること」であって「あっている仮説を立てることではありません」
日常の中でも仮説思考を身につけていけば、仮説の制度も上がります。
問題を見たときにその本質の問題は何か?がわかるようになります。
そのためにも場数を多く踏んでいきましょう!
まとめ
まとめ
- 仮説思考を使えば、仕事が早くなる
- 仮説思考を使えば、判断力、先を読む力がつきます
- 仮説思考を使えば、仕事の効率が上がります。
私は仮説思考の本を読んだとき、これから未来を生きて行く上で大切な思考法であると感じました。
なぜなら、仮説思考は情報が少ない中で先を読んで、決断して、行動していく思考のことだからです。
現在はITの発達により、昔より先を読むことが難しくなっている時代です。
10年前はスマホもネットもそこまで普及していませんでしたが、
現在ではそれらが時代を変えています。
仮説思考は今後の時代に必須のスキルです。
ぜひ本書を読んでみてください。