会社員である方はご存知だと思いますが、毎月の給料から税金や社会保険料が自動的にに引かれていますよね?
その引かれているものって詳しくどんな種類かってご存知ですか?
天引きされているがゆえに案外考えたことがない方もいると思います。

全く知らなかった私だからこそわかりやすく説明することができるのではないかと思います。
勉強したことを忘れないようするためにも、ここにアウトプットしていきますね。
1つでも知らなかったことがあれば、嬉しいです。
ではいきましょう!
会社員の給料から引かれているもの
所得税
給料そのものにかかる税金です。
給料ってそのままもらえないんですよね・・・悲しいですよね。
稼いだら稼いだ分だけ税金も多くなる仕組みになっているのです。
税率は5%〜45%です。


引用:freee税理士検索 税金ごとの税率速算表(2021年|令和3年版)




それとこれ知って驚いたのですが、税金は年収にかかるのではないのです。
年収から給与所得控除とその他の控除を引いた金額にかかります。控除(=こうじょ)と読みます。

例えば年収が300万円。給与所得控除が50万円、その他の控除が50万円、税率が10%だとすると・・・
300万円 ー 50万円 ー 50万円 × 10% = 20万円
→支払う所得税は20万円
控除が全て0円だとすると・・・
300万円 ー 0円 ー 0円 × 10% = 30万円
→支払う所得税は30万円
年収が同じでも控除の違いで税金が違うのです。
控除が多くなればなるほど払う税金は少なくなります!


それぞれ人によって違いますが、どっちの控除も0円って人はいません。誰にでもあります。
給与所得控除は年収によって変わります。
55万円〜195万円の控除が認められています。
その他の控除は人に使えるものが違ってきます。
生命保険に入っていたり、住宅ローンを組んでいたりすると控除が使えたりします!
詳しくはこちらをどうぞ
住民税
続いて住民税です。
住民税はあなたが住んでいる地域に納める税金です。
税率は一律10%です。
なので
- 「田舎のが住民税って安いんだよね〜」
- 「お前の市のがやっぱり住民税安いんだな〜」
こんな会話は全部間違いです。
一律10%です。
この10%は所得税の時と同じように課税所得(=控除を引き終わった後の金額)にかけて計算します。
所得税と全然違うところがあり、それは税金を払うタイミングです。
所得税は今月の給料に対してかかります。
ですが、住民税は前年の給料に対してかかるのです。
つまりあなたが今月支払った住民税は前の年に稼いだ金額に対してかかっているのです。
所得税 | 住民税 | |
税率 | 5~45% | 一律10% |
いつの分の税金を払っているのか? | 今年の分 | 昨年の分 |
例えば、会社員の方が転職せずに、会社をやめるとすると・・・
前年の住民税が払っていないことになるので、収入がないのに住民税を納めなくてはいけなくなるのです。

会社員の給料から天引きされている税金まとめ
- 所得税と住民税がある
- どちらも年収から控除を引いた課税所得に税率がかかる
- 所得税は年収によって税率が変わり、住民税は10%
社会保険
ここからは税金ではなく、社会保険料についてみていきます。

- 健康保険料
- 厚生年金
- 雇用保険
健康保険料
病院の会計は保険が適用されて3割負担になっていることを知っていますでしょうか?
この保険料を払っていることで私たちは3割で受けることができているのです。
ちなみに高齢者は1割で医療費を受けることができます。
この残りの9割の負担もこの保険料から出ています。
おじいさん、おばあさんの医療費も負担しているわけなので我々若者は苦しいですね。



1つ1つ分けて見ていきましょう。
標準報酬月額とはなにか?
標準報酬月額とは、かんたんに言うと(4月〜6月)の給料の平均額です。
4月:20万円 5月:22万 6月:25万円 の給料であれば
標準報酬月額は、約22万3千円となります。
健康保険の税率はいくらか?
健康保険の税率は大体9.84%となっております。
上記の例で言えば、22万3千円に×9.84%をかけた
21,943円が健康保険料の目安です。
ですが、健康保険料は会社が半分負担してくれていますので
実際にはもっと安い金額になるはずです。
厚生年金保険
「定年になったら老後に受け取ることができるお金だよね!」
そんな認識でいる方も多いと思います。
ですがそれだけではないのです。
厚生年金には3つの種類があります。
- 年金保険(定年後受け取ることができるお金)
- 障害年金(ケガや病気の時に受け取ることのできるお金)
- 遺族年金(加入している人が亡くなったら家族が受け取ることのできるお金)
私たちが毎月給料から天引きされている「厚生年金保険」にはこの3つの種類が全て含まれているのです。



標準報酬月額に18.3%(厚生年金保険料の税率)をかけた金額です。
標準報酬月額22万3千円の場合
223,000 × 18.3% =40,809円
こちらも会社が半分負担してくれるケースがほとんどですので
実際の金額はもっと安くなるはずです。
この年金制度を知ることで私は民間の保険を見直すことに成功しました。

【保険会社は教えてくれない】生命保険に入る時にいくら貰えるようにすればいいか?
雇用保険
最後に雇用保険です。
これは失業してしまった時にその後の再就職までの期間お金が出る保険です。
もらえる金額はかなり人によって差が出ます。
- 何年働いたか?
- その人の給料
- 自分都合の退社か?会社都合の退社か?
かなりこと細かく設定されていますので私には説明できません。
ですが
- 何のために払っているのか? (失業してしまったときのため)
- どういう時に使える保険なのか?(失業したときに、再就職までお金がもらえる)
を知っておくだけでもかなり十分だと思います。
支払う金額は同じく、標準報酬月額に税率をかけたものです。
税率はおおよそ0.9%なので
22万3千円を例に考えると・・・
223,000円 × 0.9% = 2,007円
この金額の半分は会社が負担してくれるので
実際にはもっと安い金額になるはずです。
会社員が給料から天引きされている社会保険料まとめ
- 健康保険・厚生年金保険・雇用保険がある(介護保険もあるけれど40歳以下は払わなくて良い)
- 標準報酬月額に各種税率をかけて金額を計算する
- 会社員の社会保険はかなり手厚い
- 会社側が半分負担してくれる
社会保険料は年々上がっている
ここまで会社員、公務員の方が毎月支払っている税金と社会保険料について見てきました。
今払っている金額は過去に比べて安くなっているのでしょうか?高くなっているのでしょうか?
こちらの表を見てください。
引用:プレジデントウーマン 厚生年金率"13年で35%アップ"の衝撃
厚生年金保険料は毎年上がり続けているのです。
会社員の給料って毎年こんなに右肩上がりで上がっていくでしょうか?
私も会社員を5年間やってきていますが、新入社員の頃と手取り額は数千円ほどしか上がっていません。
手取りは上がらないのに、天引きされている金額が上がっていれば手取りは毎年下がっていきます。


何にも文句を言わずに税金を払わないといけないのか?【対策があった!】
結論、対策は副業で稼ぐことです。
副業がオススメの理由は2つあります。
まず1つ目の理由は、収入が上がるからです。
副業をやれば、収入が増えます。
なので、単純に収入を増やして対策するということです。
2つ目の理由は、経費が自由に増やせるからです。


まず前提をして、ここでいう副業とは「定時になったら帰宅してアルバイトをする」とかそういう副業ではありません。
誰にも雇われずに稼ぐことが前提です。
なぜ雇われずに稼ぐことが前提になるかというと事業所得を得ることが目的だからです。
所得には色々種類があります。
- 給与所得・・・雇われて労働の対価として払われる給料のこと
- 事業所得・・・自分が事業をしてその事業から収入を得ること
- 不動産所得・・・自分が持っているアパートやマンションから入ってくる家賃収入 などなど
なぜ、事業所得を得ることがいいのかというと経費が使えるからです。(最初の結論に戻ってきました。)
自分で事業として行う副業から得た収入は事業所得になります。

経費とは、事業の売り上げのために使った費用のことです。
例えば、
- 「事業をするために、パソコンを買った」
- 「ホテルの会議室で昼食をとりながら商談をした」
このような費用が経費になります。
本記事のはじめの方に出したこの図を思い出してください。
上記の図の中で経費の扱いは下記の通りになります。
つまり課税所得が小さくなるので、払う税金も少なくなるのです。
これが副業をオススメする理由です。


サラリーマンができる節税対策もいくつか種類がありますが、数も限られているかつ効果もそこまでありません。
なのでサラリーマンでもできる副業がオススメです。
副業をオススメする理由まとめ
- 収入を増やすため
- 支払う税金を少なくするため
- 事業所得は経費を計上できる
- 経費を計上できれば、払う税金は安くなる
副業を事業所得として認めてもらうにはポイントがあります。
こちらを合わせてどうぞ
副業の確定申告「事業所得」になるか「雑所得」になるかの違いと経費の処理方法
私が実践した副業3つ

私もいくつか副業をしてきました。
- プログラミング(Web制作)
- ライティング
- ブログ
の3つです。
学生時代全く勉強をして来なかったし、周りに流されているような私でも結果が出ました。
下記の記事で詳しく紹介しています。
よろしかったら参考にして見てください。
会社員である私が副業を始めたキッカケをご紹介します。【3つでトータル10万円達成】


私もこの音声を聞いて副業やる勇気が湧きました。
税理士大河内薫さんのVoicy :副業がバレるかバレないかなんて、ちっぽけな話だよ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まとめ
- 会社員の給料から天引きされているのは所得税、住民税、社会保険料
- 手取りは上がらないのに厚生年金保険料は年々上がっている
- オススメ対策は副業
となります。
あまり気にして来なかった天引きされている項目に着目してみました。
自動的に引かれているので、何にも気にしていませんでいたが勉強してみると色々な発見がありました。
少しでも役に立ったらなら嬉しいです。
ありがとうございました。