今回は、ちきりんさんが書かれた著書「自分のアタマで考えよう」を読んだ感想を書いていきます。
- 自分の頭で考えられるようになりたい人
- 周りの情報に流されずに判断できるようになりたい人

私は全然自分の頭で考えることができませんでした。(現在も苦戦中)
どっかに正解があるんじゃないかと思っていつも探してしまいます。
学生時代の頃、問題集の答えを見てはいけないと思いつつも「あ〜も〜無理だ〜」と言って見てしまった経験がある人も多いのではないでしょうか?
これは紛れもなく私です。w
その弊害で私は人生に悩んだら正解を求めて自己啓発書を読んだり、ネット上の答えらしきものを探してしまいます。
(なので私は自己啓発本が好きです)
ですが、本やネットに書いてあることはあくまでその人の場合の結果であり、必ずしも自分もその方法が当てはまるわけではありません。
本当の答えは自分の中にしかありません。
「考えること」から逃げていては納得いく答えには見つかりません。
考える方法は技術なので誰にも身につけることができます。
改めて「考えること」について考えてみるきっかけになれば嬉しいです。
自分の「アタマ」で考えるポイント
本書で紹介されてる自分の頭で考えるポイントは11個ありますが、私が「タメになったわ〜」と思えたポイントを紹介させていただきます。
知識と思考を分けて考える
「知っていること」と「考えたこと」は全くの別物です。
ある問いに対して他人が言っていたことをあたかも自分が考えたことのように喋っちゃたりしていませんか?
- 「日本の今後は明るいと思う?」
- 「日本プロ野球は今後衰退すると思う?」
こんな問いに対して、こんなこと思いませんか?
- 「日本は将来、人口が減ることが予測されるし、若者の数も少なくなるので将来は暗いことが予想される」
- 「若者の数が少なくなるので、野球ファンも減り日本プロ野球は衰退すると思う」
これは知識として「知っていたこと」で「考えたこと」ではないのです。
なので、「知っていること」と「考えたこと」を分けて理解することが大切と言います。
ある問いに対し考えた答えを出すときは
「これって自分が最初から知っていたことだよな〜これは考えたことではないな」と思うようにしましょう。


例えば、「日本のプロ野球は今後衰退すると思うか?」という問いに対して
直感で「若者の減少に伴い衰退すると思う」と思ったとしましょう。
そう思った場合は、逆の場合を考えましょう。
若者の減少 = 老人の増加するということ
若者と老人の違いに着目すれば考えが広がっていきます。
例えば、
- 老人は若者よりもお金を持っている
- さらには自由に使える時間も老人の方が多い
- 老人の方が若者より人口が多い
となると老人向けに商品を開発したり、サービスを提供すれば衰退しなそうではないでしょうか?
頭でパッと出てきた考えとは一旦真逆のことを考えるとより思考が深くなります。
まとめ
- 「知っていたこと」と「考えたこと」を分けて考える
要素を分解すること
何か問題があった場合には、分解するとわかりやすくなります。
例えば、「少子化を防ぐためにはどうすればいいか?」という問題があったとします。
この場合、「少子化を防ぐにはそもそもどうすればいいのか」を考えます。
これを考えると
- 親の人数を増やす
- 合計特殊出生率をあげる
この2つになります。
単純に親の人口が増えれば、子どもの数も増えますよね。
合計特殊出生率とは、一人当たりの親が産む子どもの数を増やすことです。
どちらかが改善すれば、少子化を防ぐことができると言えます。
問題を解決する要素をいくつか書き出して見て、それに対策を考えていけば考えが深まっていきますよね。
まとめ
- そもそもこの問題ってどうすれば解決するんだっけ?を考え、いくつか書き出してみる
なぜ?だからなんなの?と常に問う
グラフや表見て「へえ〜」とか「そうなんだ〜」で終わっている人へ
グラフや表を見たら「なぜ?」「だからなんなの?」って思うようにしましょう!
売り上げの推移のグラフを見たら、
- 「なんでこの年の売り上げだけ下がっているんだ?」
- 「この年の売り上げから毎年右肩上がりになっている・・・この年に何があったんだ?」
人口減少のグラフを見たら
- 「毎年、人口が減っていることはこのグラフからわかるけれど、だから何が問題なんだ?」
- 「なんで人口が減っているんだろう?」

まとめ
- 「なぜ?」「だからなんなの?」と常に自分に聞く
縦と横で比較してみる
比較することでより深く考えることもできます。
縦というのは、過去から未来への時系列のことですね。
横というのは、他者(=競合)との比較のことです。
考えを深くしたいときは、時間で比較して、他者と比較しましょう。
まとめ
- 時間と他者の2軸で考えてみよう
自分独自のフィルターを身につけること
いろんなたくさんの情報を目の前にしたとき、他人が考えたフィルターで情報を選別していませんか?
例えば、就職先。
就活サイトを見れば、たくさんの企業が見れますよね。
そんなとき、あなたはどんな感じで企業を選びますか?
- カテゴリーの部分に「業界」「業種」を入れて
- 「勤務希望地」を入れて
- 希望に「年間休日120日以上」「フレックス出社可能」にチェックを入れて
みたいな選び方ではないでしょうか?
本書では、そんなときには他人のフィルターではなく、自分独自のフィルターで選ぶことを勧めています。
例えば、
- 「自分の努力が目に見える形でわかるような仕事」
- 「努力に対する結果がすぐ反映される仕事」
などです。
こんな選び方は転職サイトに載っていませんよね。
自分だけの情報の選び方を考えてみましょう
まとめ
- 独自のフィルターを身につけて情報収集をしよう
大量情報時代に自分で考えることができないと大変
スマホをひらけば、凄まじい情報が毎秒更新されていきます。
そんな情報をすべて真に受けて、流されていては体が壊れてしまいます。
現在ではインフルエンサーと呼ばれる個人でも大きい影響力を持った方々がいます。
そんな方々の意見に流されないように、自分と向き合って行動するようにしましょう!
ぜひ本書で自分の頭で考える習慣を身につけて、情報に惑わされないように生きていきましょう