自己理解

人生が変わる対話術について

2023年10月26日

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対話を仕事にしていく私としてはかなり勉強になった本でした。

人と対話をしない人はいないはずですので、全人類におすすめの本です。

人間関係や職場の人との対話に困っている人はぜひ参考にしてみてください。

この本は対話する時の「心の持ち方」、「考え方」を教えてくれる本です。

対話の始まりは相手を「他者」として認識すること

他者とは、単純に他人という意味ではありません。

相手を、自分とは違った価値観や世界を持っている「よくわからない」ものとして見ること。

これを相手を他者として見るといいます。

日本人はこれが苦手と言います。

なぜなら日本にはほとんどが日本人しかおらず、考え方や価値観が似ている人が多いからです。

考え方や価値観が似ている人が多いと、「自分と相手は同じ人間に違いない」みたいな考えが身についてしまいます。

となると、相手と自分は同じなのだから話してまで理解することがないし、自分と同じだとしたら相手に興味もないですよね?

自分の今までの人生の生い立ちを聞かされたとして

「いや、全部知っているわ!」ってなりますよね。

なので対話が始まらないということになるのです。

相手と自分が全く違う人間である=他者であると思うことができれば

「自分と何もかもが違うのだから対話を通じて少しずつ理解しようかな」

と自然となります。

これが対話の第一歩目です。

周りの人全員を「他者」と見る

共通の話題があるから話が盛り上がるは間違い

これは心にグサっと来たテーマでした。

なぜなら私がこうだったからです。

他人と話す時、つい共通の話題が話せる人のところへ行っちゃいませんか?

ですがこれは対話の本質ではないと言います。

最初にも言ったように、自分と他人は全く別の価値観や世界観を持った「他者」であるわけです。

つまり、共通の話題のある人としか話さないということは、相手を他者として見れていないということです。

なんで他者として見れないのかと考えると

他人との会話の中で新しい価値観や考え方に触れることで自分が変わることが怖いからです。

他人を他者として見るというのは、自分が変わる勇気を持つことだと私は思いました。

共通の話題がある人だけと話しては対話にはならない

体験と経験の違い 経験することで人は変わる

体験とは、〜に行ったことがある。〜したことがある。は体験と言います。

経験との違いは、自分の内面が変わったかどうかです。

ある出来事によって、自分の内面が変われば、それは「経験」ということになります。

「他者」との対話を前提にすると、自分とは違う価値観や考え方とばかり出会うということです。

なので、違う人の価値観に触れて、自分の内面が変わる勇気を持つということです。

経験とは、自分の内面がある出来事を通じて変わること。対話も経験の一種。

理解すると同意するは違うこと

「話がわかる」という言葉は2つの意味で考えられます。

「話を理解する」ということと「話に同意する」の2つです。

例えば、「めっちゃわかる〜」って若い子がしゃべっている時って

めっちゃ理解できる〜って意味とめっちゃ共感できる〜って意味の両方を含んでいると思います。

対話を理解するにはこの「わかる」を切り離して考えます。

つまり、話は理解できるけど、同意はできないということも考えられるということです。

なので、話が合う、共感ができる話ができる子だけじゃなくて、同意することはできないかもしれないけれど

相手を理解することはできるということを言っています。

話を理解する、同意するを分けて考える

たかをくくるな!

人と対話をする上で一番やっちゃいけないことが、たかをくくることです。

かんたんにいうと、「この人ってこんな人だよね。。。」と決めつけることです。

こうなると、相手の変化にも気づくことができなくなるし、自分の変化にも気付けずチャンスを逃すことになります。

たかをくくらないためにやるべきこと5つ本書から丸ごと紹介します。

  • どんな相手に対しても自分が持っているものよりも素晴らしい考え方を持っているかもしれないと思って聞く
  • 昨日話した人であっても昨日とは全く同じ人ではないと思って聞くこと
  • 前に聞いた話であっても前と微妙に何かが変わっているかもしれないと思って聞くこと
  • 何度も同じ話をするならば、その話に込められている重要な意味が別にあるのは?と思って聞く
  • 昨日までは聞き取れなかった何かを今日なら聞き取れるかもと思って聞くこと

空気を読むから言葉で伝えるへ

私たち日本人は、空気を読むことが得意です。

なので言葉で言われなくても相手の気持ちを察したり、読みとったりすることができます。

ただ、個人の存在が昔よりも強くなってきて、尊重され始めています。

そんな中で空気を読んで他人と接することが難しくなっています。

対話の重要性がより増している時代だと言えます。

「日本人だったらあなたもこういう考え方をするよね!」

「日本人ならもちろんこうするよね?」

みたいなことが通用しなくなっています。

言葉で相手を理解することが重要な時代

今後私たちが取るべき具体的行動

今まで言ってきたこと全てに共通しているのは、この3点です。

  • 他人を自分と価値観と考え方が全く違う人であると見ること
  • たかをくくらないこと
  • 他人の価値観を理解して、自分が変わる勇気を持つこと

これらが一番大切な考え方であるとわかりました。

まずは日頃の対話の中からこれらをやります。

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